近年、地球環境問題の中で、成層圏のオゾン層の破壊との関係から紫外線(UV)の生物への影響が懸念されています。UVは、UV-A(315~380nm)、UV-B(280~315nm)、UV-C(100~280nm)に分類されています。大気圏外における太陽UVは、250nm以下でも高い放射照度を示しますが、大気のオゾン層によってUV-Cは完全に吸収され、地上に到達するのは295nm以上のUVです。これまでのUVと生物に関する報告は、人間に対しては、UV-Bによる皮膚の日焼け、皮膚癌など、ウイルスやバクテリアなどに対しては、UV-Cによる成育阻害、死滅など、植物に対しては、UV-BやUV-Cによる形態の異常、生理反応の抑制など、マイナスの影響に関するものが多くあります。しかし、植物とのかかわりについてみてみると、UV除去のフィルムの使用によりナスの着色が不良になるなどUVの効果も認められています。また、ミツバチのように紫外線(UV)を色覚としてとらえることができる昆虫は、人類が感じとることのできないUVを鮮やかに感じとる能力をもち、花がUVを吸収したり反射したりすることに反応して花に飛んで行き、結果的には、昆虫たちは花粉を運び、かわりに蜜と花粉を食べることができます。いわゆるギブアンドテイクの関係にあることも明らかになっています。
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