紫外線(UV)の吸収は吸収帯の表面構造によって変動します。特に、牛、羊、馬や鶏などの家畜・家禽では体表面に多くの皮毛や羽毛があるので、人間や豚よりもUVの直接影響の程度が相対的に少なくなります。陸棲動物のうち、人間、豚および特異的に体毛が少ないヌードマウスなどの皮膚においてUVの効果が顕著に観察されやすいです。紫外線(UV)の効果はUV透過の程度によって異なりますが、UV-Bは皮膚の基底膜、UV-Aは真皮まで透過します。この透過の過程において、紫外線(UV)はいろいろな生体高分子と作用し多くの生理作用を引き起こします。特に、核内のDNAはその構成単位である塩基の構造による性質から紫外線(UV)と作用しやすく、紫外線(UV)エネルギーの吸収によって塩基の末端構造に損傷を受けたり、また細胞内では活性酸素が発生することにより過酸化物が産生され、多くの生体構成成分や生体膜構造などがいろいろの障害を受けます。これらの障害を取り除く機構が働くと細胞は生き残り、細胞の障害が大きいと細胞は死にます。細胞や組織などの障害が生じると、動物個体では細胞や組織の再生をめざした生体修復機構が働くようになります。
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