紫外線(UV)の影響は照射時間の長さおよび生体組織の種類によって異なりますが、照射後数時間で出現し2~3時間で消える急性の影響と、1年以上の影響となる慢性の影響とに区別できます。皮膚の急性症状としては、日焼け、火傷、水泡化、日光への感受性が高い場合の光アレルギーがあります。急性症状は普通数日で治まりますが、長時間の反復照射によって、色素斑、色素性母斑、日光角化症、基底細胞癌、扁平上皮癌や黒色腫などの慢性症状が生じます。目における急性症状は光角膜円や光結膜炎で、雪目がその典型的な例です。長期間のUVにさらされていることにより、水晶体の蛋白質が変性し、白内障になります。また、紫外線(UV)の強い地域では瞳孔がびらんになったり、網膜剥離や網膜黄斑変性をもたらすこともあります。表皮内には、抗原情報をTリンパ球に伝える役目をするランゲルハンス細胞が散在していますが、免疫能の低下はこのランゲルハンス細胞が破壊されることにより生じます。ウイルス感染があると紫外線(UV)がウイルスを活性化し、ウイルス産生を高めることも重症感染を生じる原因となります。このように、紫外線(UV)はいろいろの生理機能に急性および慢性的で、さらに照射波長に特異的な影響を与えます。
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