成層圏オゾンの減少によって、紫外線(UV)の影響は陸生植物だけでなくほかの動物や植物の生理・生体に及びます。特に、植物のクロロフィル合成や光合成能がUV-B照射に影響され、成長阻害が生じます。UV-Bの影響は植物の種類によって異なりますが、UV-C量の増加によって自然界における植物の生態系がはじめに影響を受け、次に食物連鎖の点から考慮しても、野生動物を含む陸棲動物の生態系が影響を受けることは容易に想像できます。さらに、ノルウェーなどの北ヨーロッパ諸国では皮膚癌の発生が急激に増加していることが認められていますが、この事実は人間の生活生態が紫外線(UV)によって影響を受けたことを示す具体的な例です。しかし、動物界の生態系には多くの要因が複雑に関係しているので、紫外線(UV)の単独効果を推定することは非常に困難ですが、陸棲動物の生態系に関する研究の継続が強く望まれます。
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