紫外線(UV)の存在がアントシアニン生成に重要であることは、古くから知られていましたが、UVの有効波長域は研究者によって異なっていました。リンゴを使って、紫外線(UV)の有効波長域を再検討し、紫外線(UV)と可視放射の効果の比較および相互作用の有無について検討した結果、アントシアニン生成は、白色光(可視放射:キセノンランプ)の光強度に比例して直線的に増加しますが、その量は比較的少なく、さらに高強度では生成が飽和することが明らかになりました。また、紫外線(UV)(290~320nm)単独光では、相対的に白色光の効果より大きく、さらに白色光と単独光を同時に照射した場合、アントシアニンの生成は、相乗的に増加すること、この相乗効果は、紫外線(UV)の中でもUV-B(280~320nm)と赤色光の組み合わせだけに現れることも報告されています。このリンゴの果皮の場合、UV-BはUV-B受容色素に、赤色光は光合成に作用していると考えられています。リンゴの果皮における光放射とアントシアニンの生成は、品種によって非常に異なることから、リンゴ数品種の着色特性について検討をしたところ、着色良好な“スターキング・デリシャス”などは、UV-Bを含む光放射ではもちろんのこと、白色光だけでもかなりのアントシアニンを生成しますが、“ふじ”は、特に白色光でのアントシアニン生成量が著しく少ないこともわかりました。黄色系品種である“陸奥”は、白色光ではアントシアニンを全く生成せず、UV-Bを含む光放射でもアントシアニンの生成量はわずかでした。
Copyright(C) 2006-2007 UVカット紫外線ケア対策 Allrights reserved.