アントシアニン生成に関与する光受容体は、可視放射の範囲では、リンゴ果皮やカブのアントシアニン生成の作用スペクトルからフィトクローム(色素蛋白質)と考えられていました。しかし、赤キャベツは700nm付近に吸収のピークがくることから、別の受容体も考えられます。アントシアニン生成について紫外線(UV)の波長域までみると、UV-B光受容体が考えられます。この光受容体の化学構造などは確定していませんが、いくつかの実験結果から、290nm付近に極大吸収をもち、吸収帯が350nm付近まで広がっていることが確認されています。この300nm付近に強い吸収帯をもつアントシアニンやそのほかのフラボノイドは、主として植物の表皮で合成され、配糖体の形で表皮細胞の液胞に多様に蓄積されるといわれています。さらに、290nmと赤色光を組み合わせた場合、相乗効果が認められています。
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