植物の生育とUV-B照射との関係について、UV除去によるニンジン、トマトおよびキュウリ、カブの生育促進が報告されています。また、キュウリ、インゲンマメ、ハツカダイコンを用いた研究では、キュウリは感受性の高い植物として、インゲンマメは中程度、ハツカダイコンは耐性があると報告されています。さらに、UV-B照射により植物が受ける影響の程度は、植物の生育ステージおよび400~700nmの光合成有効放射の強弱にも関係しているとの報告もあります。たとえば、ダイズを用いた研究では、UV-B照射を行った場合、光合成有効放射が強い時、光合成速度や成長に影響は認められなかったが、光合成有効放射が弱い時には、光合成速度や成長が低下しました。この結果から、光合成有効放射には、UV-B照射による障害保護効果があると報告されています。また、このUV-B照射に対する障害保護効果はUV-Aにもあると報告されています。光合成有効放射とUV-Aによる障害保護効果は、植物の持つ適応化反応と光による障害修復反応によると考えられています。太陽放射を利用して、野外に設営したUV透過ビニールハウスとUV不透過ビニールハウス下でトマト、ハツカダイコン、ナス、ピーマン、などの野菜類および花卉のニチニチソウを栽培し、生育状況と生理反応の変動を調べたところ、太陽からのUV(400~290nm)は、植物の成長にとって必要かつ重要な光放射の要因であるとの報告もあります。これらの報告のほかに、ホウレンソウのβカロチン含有量、ダイコンやサラダ・キャベツのビタミンC含有量がUV照射によって増加しという報告もあります。以上の報告から、生育や含有成分に対するUVの照射効果については、光放射以外の温度、土壌、季節などの環境条件、ならびに植物の種類の違い、あるいは同一種の植物でも品種や生育ステージなどによっても異なるといわれています。
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