現在一般に使用されている光源はいずれも人間の視覚を助ける目的で開発されたものであって、光源の照明特性には光束、輝度、演色性などがあります。人間の目に光として感じるのは、380~780nmの波長に限られるので、公言の照明特性もこの波長の中で考えられています。一方で、昆虫の視覚感度特性を考える場合、UVなど人間の目に感じない波長の光放射も考慮に入れなれればなりません。光源が放射する電磁波を単位波長ごとに数値化したものが、光源の分光放射束です。光源の種類が決まれば、その分光放射束が定まり、一定照度における放射照度の値も決まってきます。昆虫に対する光放射の作用を定量的に評価するには、昆虫の分光視感度と光源の分光放射束で行うべきであって、照度、輝度などの人間のための測定量で評価すべきではありません。昆虫の誘虫性を考える場合、それぞれの光源によって人間によって人間に対し同じ照明効果を与えたときの影響度を求めれば、光源そのものがもつ特性を定量化できます。いいかえると、それぞれの光源に同じ光束を与えた場合に昆虫の視感度に作用する効果はどの程度かを知ることができるのです。
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