直射日光が強い殺菌力を持つことは古くから知られています。さらに、紫外線(UV)のもつ殺菌効果が発見され、LuckieshらによってUVの波長と殺菌作用の関係が明らかにされています。殺菌効果の波長特性をみてみると、殺菌効果の最大値は約260nmにあり、この波長に近い253.7nmのUVを効率的に放射するランプが「殺菌ランプ」と呼ばれています。253.7nmの波長の紫外線(UV)は一般的に殺菌線または殺菌放射と呼ばれています。殺菌ランプとその点灯原理は一般照明に使われている蛍光ランプとほとんどおなじです。殺菌ランプの構造は、殺菌線を透過する特殊ガラス管で作られていて、内部両端に電極があります。この電極はタングステンの二重コイルからできていて、電子放射物質が塗布されています。管内にはアルゴンガスと少量の水銀が封入されています。点灯回路は普通の蛍光ランプの点灯回路と同じで、まず、電源に接続すると予熱回路に電流が流れ、両端の電極が加熱されます。加熱された電極の電子放射物質により熱電子が放射され、電極付近の局部放電が起こります。このとき予熱回路がグロースタータの働きにより自動的に遮断され、ランプ両端の電極間に放電が起こりランプ管内がプラズマ状態となり、電流が流れ始めるのです。電流が流れると、蒸発している水銀電子と電界によって移動する電子が衝突して紫外線(UV)が発生します。この紫外線(UV)は主として波長253.7nmのもので、UV透過ガラスを通して外部へ放射されます。
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