太陽UV実測スペクトルデーターはとても少ないのが現状です。国際機関によるスペクトルデーターとして、WMOやCIEのものもありますが、いずれも計算値にとどまっています。太陽UV-A,B,C帯域別の放射量は1972年にCIEで報告された後は議論されていません。日本では電子技術総合研究所で精度の高い直達と全天UVスペクトルが実測されていますが、測定の短波長端は300nmです。実測スペクトルデーターにはモノクローメーターを使用した測定結果とそれ以外の各種センサーとフィルターを組み合わせた測定結果があります。モノクローメーターを使用した測定結果の代表例はカナダの研究グループが開発し、1990年以降気象庁でも太陽UV-B測定に用いられているブリューワー分光光度計です。また、太陽スペクトルのモデル計算についてですが、UV-Bに適用可能なモデル計算としては、Greenらの放射受光面を標高にとって直達、散乱反射を計算するものや、Iqbalの標高を0にとる計算がよく利用されています。高層気象台では浅野モデルがよく使われて、その実測値との一致も良好とされています。しかし、このモデル計算式はまだ公表されていません。
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