表皮細胞を透過したUV-Bは葉肉細胞にいたって動物細胞と同様に活性酸素を生成すると考えられていますが、直接的な証拠はありません。活性酸素で誘導される酵素や蛋白質がUV-Bで誘導されるという報告もあり、可能性はかなり高いと思われますがまだ不明な点が多くあります。UV-Bは最終的には核・葉緑体・ミトコンドリアに到達し、そこに存在するDNAに直接損傷を与えることは知られています。UV-Bは熱ショック蛋白質やPR蛋白質と呼ばれる一群のストレス蛋白質の遺伝子の発現を促進することが示されています。PR蛋白質とは植物細胞にカビ・バクテリア・ウイルスが感染したときに誘導される時の蛋白質で、感染に対する防御反応に関係すると考えられています。UV-Bによってこれらの蛋白質の発現が促進されることの生理学的な意味は明らかではありませんが、UV-Bによる刺激の伝達機能のうち少なくとも一部は植物の感染症と同じ経路を経ていると考えられます。
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