紫外線(UV)による植物への影響は、その生育環境や種の違いによって大きく異なってきます。例えば、栄養条件が悪いとき、水欠乏のとき、気温が高いときなどはUV-Bに対する感受性が低下します。また、可視放射が不足するときなどは、UV-Bの影響が増大します。植物へのUV-Aの影響は人間の場合と異なって小さく、UV-Aの存在が成長を促進することがわかっています。野外でUV照射した試験により、UV-Bによって成長や収穫高が減少する種がわかりました。マメ科、ウリ科、アブラナ科の植物がUV-Bに対して弱く、イネ科においては現在の照射量の1.7倍程度のUV-B照射で収穫高が2%減少することがわかっています。成長阻害や収穫高の減少以外にUV-Bの影響としてよくみられるのは、UV-Bに対する抵抗性反応の結果として起こる変化です。植物の葉にUV-Bを照射すると一部は表面のクチクラワックスで反射されます。種によってはUV-B照射によってワックスの増加が起こりますが反射率との相関性はなく、その生理的意味についてはよくわかっていません。
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