紫外線(UV)は、植物にもさまざまな影響を与えています。例えば、多くの植物でUV-Bによって光合成速度が低下することが知られています。光合成機能を非破壊で診断する方法として、クロロフィルa蛍光の誘導期現象を画像解析する方法があります。中心波長が300nmで、半値幅が10nmの干渉フィルタを通して照射したUV-B(強度=0.07mW・cm-2、照射時間=3時間)による光合成機能への影響をクロロフィルa蛍光の誘導期現象を画像解析する方法によって診断した例をみてみます。診断された蛍光画像は、蛍光誘導期において最も傾向強度が強くなった時点での画像で、蛍光強度が強いほど光合成の活力度が高いことを示しています。照射終了直後に、照射部分(円形)に蛍光強度の低下が認められますが、蛍光誘導期現象をみてみると、この蛍光強度の低下は電子伝達系、特に光化学系Ⅱへの影響を示唆しています。なお、照射終了後6時間経過した時点では、蛍光強度が回復していて、軽度のUV-Bによる光合成に対する作用は、可逆的な障害であることがわかります。光合成への影響については、電子伝達系への影響以外にも炭素固定系の酵素活性への影響や葉緑体の膜構造の損傷などがあります。
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