皮膚は、外側から角質層、将来角質になる角化細胞、メラニン色素を作るメラノサイト、免疫反応に関係するランゲルハンス細胞および基底層からなっていて、さらにその下に毛細血管や免疫担当細胞などを含む真皮があります。UV-Bは基底層まで、UV-Aは真皮まで到達することがわかっています。UV-Bは細胞核まで到達すると遺伝子の本体であるDNAに吸収されてその構造を改変し損傷を与えます。通常、損傷を受けたDNAは修復酵素群によって速やかに修復されます。人間の皮膚にUV-Bを照射すると数時間以内に炎症があらわれます。色素性乾皮症という先天的にDNA損傷の修復活性が低下している遺伝子病が知られていますが、この患者では、健常者が炎症を起こす照射量の1/5~1/10というごくわずかの紫外線(UV)照射で著しい皮膚の炎症が引き起こされます。また、動物実験においてDNA損傷の修復を促進すると炎症が抑制されることから、炎症反応はUV-BによるDNA損傷が引き金になっている可能性が高いことが示されています。
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