遺伝子を修復する防御機能については、主に大腸菌を用いて調べられていますが、高等植物や動物にも存在する普遍的な機能です。UV-BをDNAに照射すると光反応でDNAの立体構造が変化して遺伝子としての機能が損なわれます。そのうち最も多く起こる反応は隣合ったピリミジン塩基どうしが2量体を形成する反応です。生成する光産物としては隣合った塩基の2ヶ所が共有結合して生じるシクロプタン型(CPD)が最も多く約90%で、ついでチミンの6位とシトシン4位が共有結合した(6-4)光産物(6,4PP)が約10%程度です。(6-4)光産物は315nm付近の光を受けると異性化しデュワー産物(DEW)へ変化することが知られています。DNA上にこれらの損傷物質が存在すると複製の際に塩基の置換などの誤りなどが起こり遺伝情報に変異が生じます。このような遺伝情報の変異が発癌遺伝子の特定の場所に起こることが、紫外線(UV)による皮膚癌発症の引き金となることが明らかにされています。
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