成層圏のオゾン層には、人間や動植物に皮膚癌や遺伝子の損傷、成育障害などを引き起こす太陽からの有害な紫外線(UV)を吸収する役割があります。しかし、近年このオゾン層が、冷凍機の冷媒やエアースプレーの噴射剤などに広く使われている各種フロンや消化剤として使われているハロン類などによって破壊されることが、地球環境問題の一つとして注目されている。この対策のために、1985年に国際共同研究や各国での対策の実施を内容とした、“オゾン層保護に関するウィーン条約”が制定され、そのわずか2年後には、具体的規制を盛り込んだ“オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書”が採択されました。1992年に、コペンハーゲンで開かれたモントリオール議定書の改定会議では、従来型のフロン(クロロフルオロカーボン、略称CFC)やハロンの全廃を2000年から、それぞれ1996年と1994年に早める議決が行われ、代替フロンや農薬として用いられている臭化メチルなどにも規制が加えられることになり、1995年のウィーンでの会議で、既存機器への補充用を除くHCFCを2020年に、必要不可欠な農薬用途を除いて、臭化メチルを2010年に全廃することになりました。
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