成層圏オゾンの破壊は、フロンなどの地球上では極めて安定な物質が、成層圏で紫外線(UV)によって分解され、触媒物質として連鎖反応的にオゾンを破壊することによって引き起こされています。このため、従来型のフロンなどの使用禁止を求めた国際条約が終結され、代替フロンの開発や回収・分解技術の開発などが進められています。しかし、今までに大気に放出されたフロンなどによるオゾン層の破壊や代替フロンによる新たな破壊の問題が生じています。さらに、自然起源や農業などに関係するメタンや亜流化窒素などによってもオゾン層が破壊されるなど、オゾン層の破壊に関与する反応は多く、そのメカニズムは十分には明らかにされていません。オゾン層の破壊によって地上への紫外線(UV)放射量の増加が懸念されていますが、各々の地域での実際にどれくらいUV放射量が増加するかについても必ずしも明らかではありません。また、UV増加による人間の健康や森林などの生態系、農作物の収量への影響などについても解明されていないことが多く、今後さらに研究を行っていく必要があります。
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